MedDRAのバージョン

本田宗一郎の「人間は失敗する権利をもっている。しかし失敗には反省という義務がついてくる。」という言葉がありますが、権利と義務を入れ替えてみると味わいが増すかと思われます:「人間は失敗する義務をもっている。しかし失敗には反省という権利がついてくる。」

「MedDRAはお客様のバージョン指定などがなければ、最新バージョン(今は14.0)を使う」と言われてきたのですが、「申請書類では最新バージョンを使う」というルールがあるからなのですね。和訳の案件で、有害事象一覧表の注に通常はよく書いてあるバージョンの記載がなく、何にも考えてなかったのですが、あとからみたら本文に「日本での試験は11.0で、海外試験では9.0で記載した」と書かれてあり、ひやりとしたのでした。申請時の最新バージョンで訳出し、旧いバージョンへの読み替えが必要なときには、その作業を別途します。そういう作業もそういえばよく依頼されてきたのでした。