2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

病院前

バス停の名前じゃありません。 pre-hospital、「入院前」のことをいうようです。このように、つっこみたくなる慣用の表現ってあります。(てすぐに他の例は思い浮かびませんが)このような慣用表現がどこまでカンヨウされているのか、専門家でなければ確証は…

Chemotherapy-naive

Chemotherapy-naiveで、化学治療を受けていない、という意味になります。「naive」が「未処置」「無処置」という意味。ちなみに「naïve」とも書いて、フランス語由来です。 この「ï」は、つづり字記号で「トレマ」といいます。

Year

ラットのAgeは他に情報がない限り「日齢」とするのが安全です (http://d.hatena.ne.jp/taic/20100615/1276594068)という話をしましたが、 たとえば「年齢」は、「年令」とは表記しません。 そして「1歳」は、「1才」とは表記しません。後者は代用字でしょ…

total

「total systemic clearance」(全身クリアランス)とか「total systemic exposure」(全身曝露)とか、よく出てきますが、 totalは訳出しなくていいんですよね?

再びSponsor

6月3日の記事で「臨床試験でSponsorといったら試験依頼者です」という話をしましたが、これが非臨床試験、毒性試験だと「試験委託者」になるのですね。このように非臨床試験、ネズミちゃんの「被毛の乱れ(ruffled fur)」なんて用語にいちいち釘付けになっ…

olive oil

「オリーブオイル」表記は医薬案件としてはアウトですよー。 日本薬局方、ライフサイエンス、ステッドマンでもすべて「オリーブ油」でした・・・! 日常に潜むトラップ。

Age

ラットの試験で「Age」を「年齢」としていたら、 「月齢」「週齢」も考えられるけれど、「日齢」にしておくのが無難です、と言われました。自分は今日という一日もぼんやりしていたよ(泣)。

瀕死状態

非臨床試験報告は、臨床試験にくらべて定型表現が多いでしょうか? 「瀕死状態となり屠殺処分」 Two monkeys were sacrificed in a moribund condition. 他人事と思えない午後八時。

合併症と併存症

「合併症」と「併存症(併存疾患)」の区別が分からなくなりました。 AとBという疾患があるときに、 「合併症」(complication)は、Aという疾患の後にBが発現した、 「併存症」(comorbidity)は、AとBが時系列関係なく発現している、 (合併症、併存…

Investigator

治験を担当する医師のことを以前は「治験統括医師」と言っていましたが、新GCP(医薬品の臨床試験の実施に関する基準)では「治験総括医師」(治験で大きな権限を持つ)制度が廃止になりました。 ですので文中に「Principal Investigator」とあっても「治験…

マウスニウス

心動かされるニウスがマウスちゃんから出ました。 細菌が学習を助けてくれる可能性が示唆されたとのことです。http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20100603hk000hk地球上のあらゆるものが、私の学習を助けてほしいです。

海馬の神経細胞

「ゆらぐ脳」の記事をかつてアップしましたが(http://d.hatena.ne.jp/taic/20100429/1272522410)、そしてramoさんには「ゆらがぬ脳」とコメントいただきました(6月1日)が、この池谷裕二准教授の成果が先日ニュースになっていました。ランダムに働いてい…

Sponsor

臨床試験で出てくるsponsorは、「治験依頼者」と訳出します。その臨床試験に出資している製薬会社のことです。ほぼ100%「治験依頼者」と訳出するのかと思ったら、このあいだ参考文書に「スポンサー」とあったのでちょっと驚いた。

please print

英文和訳の文書で、氏名を記入する欄に Name (please print)と書かれている場合があります。 「氏名(活字体で記入ください)」というような訳文が多いですが、「活字体」と日本語では言いません(よね?)。なので 「氏名(楷書体で記入ください)」などと…

恥の多い人生を

「談話室」と付けたのはもちろん、今はなき「談話室滝沢」へのオマージュですが、そもそも「オマージュ」が「追悼」の意味だと勘違いしていました。ミュージッシャンが「このアルバムは××へのオマージュです」なんていうのを耳にしては「××は生きてるんだか…