2010-01-01から1年間の記事一覧

white to off white

明日は仕事納めです。方々でご迷惑をおかけしましたが、今年一年大変お世話になりました。しかし明日で仕事は無事納まるんでしょうか。「色」の英語の表現は難しいですね。orange catと聞いてどきっとしますが、orangeはオレンジ色より範囲が広くて茶色も含…

reconstruct

街行く人が皆酒気帯びに見えるのは、自分が酒気帯びだからでしょうか。凍結乾燥(lophilized)剤というのは、フリーズドライにした物質ということです。これを使用時にreconstructして、というとき「復元」とあって少し違和感がありましたが、そのようにも言…

international study

年末商戦ですね。もうしゃかりきです。しゃかりきコロンブスです。「バリウム前夜」のはずだったのですが、自分の勘違いでバリウム検査しなかったので依然「バリウム前夜」。あと一年くらい「バリウム前夜」が続きます。international studyというのは「国際…

SOP:Standard Operating Procedures

SOPとは「標準業務手順書」のことです。治験や各種試験で生じる多岐にわたる分野のSOPがあります。データのレビュー、設備点検、報告書の扱いなど、表面的な?指示書から難易度の高いものまでさまざまです。そしてSOPは「エス・オー・ピー」と言うんだって。…

EMEAからEMAへ

「無事故の歳末 明るい正月」という工事現場のスローガンをみて何故だかうつむいてしまう夕刻です。はんすうしながら歩いていると今度は「コレ、現場でぶったぎる?」という携帯電話越しの言葉が聞こえてきます。街は喧噪に満ちています。 FDAというのは以前…

pigmented

ウサギの種類はいろいろあるようですが、「ホーランドロップブロ−クントータス」など、それは最終的にはカメなんじゃないでしょうか。特徴に「温厚」など書いてあると、人みたいでちょっと面白いね。「いやあ実に温厚で、実直でね」とかね。来年は卯年。脱兎…

physical examination

イメージアップがダメージアップに(泣)。治験のスクリーニング時などに行う「physical examination」は、「理学的検査」「身体検査」と訳出します。「医師による、視診、触診、聴診などの診察のことです。「健診」はNG。健康じゃないし。「身体測定」もア…

非臨床試験と前臨床試験

みなさんと同じく、締め切りの合間に息してます。「非臨床試験(nonclinical study)」と「前臨床試験(preclinical study)」は、動物での試験を意味する同義の言葉と思われます。以前と異なり、動物試験がヒトでの臨床試験の開始後にも行なわれるようにな…

推奨されない

「気にしますん」とか「ゆるしますん」などは、気にしているのか否か、許しているんだろうか否か。誤記をよそおって断定を回避することができます。 添付文書で、用法用量などの項目で、「〜は推奨されない」→「〜は推奨しない」に、「推奨される」→「推奨す…

検出力

ableという接尾辞はなにかポジティブな感じがしますが、questionableとかね、ちがうんだね。ファッショナブルとかね。これはまたちがうか。統計解析で、有意差の出にくいconservativeな方法では、検出力(power)が悪くなります。検出力とは、帰無仮説が正し…

conservative result/underestimate

忘年会は、忘恩会(ちがう)。ミスタープレジデントに「宇宙人」と言われ、「ちょっと地球に遊びにきましたあ」とへなへな応じるマドモワゼル。前々回の「Preliminary」のramoさんのコメントに関連する話ですが、統計解析のところで出てくる「conservative r…

Casey

2007年頃「医療従事者のCasey」が、という文章が出てきて、内容から多分白衣(の一種)のことなんだろうけど、でもネットでなかなか確証が得られない…、という状況がありました。今Google検索すると、すぐたくさん見つかるんですけどね。2007年と2010年のネ…

Preliminary

weblioの類語辞典(http://thesaurus.weblio.jp/)というのはよく使います。このあいだ「悪評嘖々(さくさく)」という言葉をみつけました。いいですね、悪評さくさく。好評さくさくという言葉もあるんだって。 「Preliminary」という用語はなかなかのもので…

herbal medicine

11月も終わりです。今年もあと1月。みなさんどうぞよろしくお願いいたします。今年は会社の忘年会が早くて、今週の金曜日にあります。残された12月の日々は迎え酒、ほろ酔い気分で♪イエイ。治験文書内で、治験薬との併用や禁忌といった内容で出てくる「herba…

ambulant outpatient

ピンチをチャンスに。チャンスをピンチに(泣)。「歩行可能な外来患者」というのはambulant outpatientというのですね。 ambulanceが「救急車」なので何か不思議。ambulant:歩行〔可能〕の,外来(通院)の(歩き回る,あるいは歩き回ることが可能である.…

Population-based study

「ドッキング」はドキドキするからドッキングだってかつて思いましたよね?しかしスペルは「docking」。ああ、「人間ドック」てネーミングは鮮烈で奇妙で、そういう言葉はそうそう風化しませんね。「Population-based study」に「地域住民を対象とした臨床試…

用量依存性/用量相関性  用量比例性/線形性

■薬物の体内からの消失などの速度と薬物濃度の間に比例関係が成立している状態のことを、線形性が成立しているという。これに対し、薬物の代謝速度は、酵素量に依存するため、薬物濃度が高くなると比例して変化しなくなる。これを非線形性という■というよう…

テープお越し

あれこれと多方面で中途半端な気がします。中途半端きわまりないのが、中庸の徳でしょうか。「テープ起こし」案件もあります。日本語や英語などでの会議や検討会の音声の文字起こしをしたり、それを翻訳するケースもあります。症例検討会などの音声を聞いて…

充てんで

裏を見せ表を見せて散る紅葉。良寛先生辞世の句だそうです。ふぞろいな日本語表記を統一するのが校閲作業のひとつですが、医薬品文書の場合、「各種ガイドラインなどに準拠していること、正式な有害事象名を使用していること」などなどを示す必要があるため…

baseline

治験で出てくるベースラインとは、治験薬を投与する前の時点(での各種データ)のことです。原文だと「ベースライン時」と「ベースライン前」で表記がばらついていることもよくあります。訳文では、ばらついていたら統一します。

解禁

「解禁」なんてうまいこと言いますよね。こうなったらわけもわからずぐびぐびですよね。「見るな」と言われたら見たいし、「あけるな」と言われたらあけたい。昔ぬーぼーという森永製菓のお菓子がありました。今日は仏語検定でした。テキストに「2週間をquin…

医薬品クライシス 78兆円市場の激震 (佐藤健太郎著 新潮新書)

「2010年、もう新薬は生まれない。」と本の帯に書かれています。2010年を中心として日本のブロックバスター(巨額の利益を生み出す新薬)の特許が次々に切れること、ジェネリックや日本が大きく遅れているバイオ医薬の台頭や、メガファーマの買収合戦に日本…

医療機器とISO

うっかり校閲はの秘訣その3。訳文の一箇所に噛みついたり泡を食ったりして気をとられていると、その近くにある凡ミスを見逃す。医療機器の案件でよく出てくるのがISO-13485(医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格)、そしてたまに出てくるの…

ISOでのrequirements

うっかり校閲の秘訣その2をお教えしましょう。寝不足。ZZZZZZrequirementsというのはもちろん医薬分野に限られず出てきて、「要件」「要求事項」などなどいろんな訳語が考えられますが、ISOなどのフォーマルな?規格の文言は「要件」ではなく「要求事項」と…

recommendation

うっかり校閲の秘訣をお教えしましょう。その1。誤字脱字、数字チェック、レイアウトチェックなどを一度にやろうとすること。少量だったら大丈夫だろうと過信したり自分をだましたりしてやってしまうこと。FDA(米国食品医薬品局)やWHOが公表する「recomme…

cc

うっかり校閲が得意です。mL(ミリリットル)など、リットルは小文字にすると数字の1と間違えやすいので、大文字の「L」にします。mLとccは同じなのよね〜。ccはお料理レシピの表記ではたいていそうだわね(猫村さん風にお届けしました)。

治験の中止

治験の「中止」というとき、同一文書でも英語ではdiscontinuation、withdrawal、terminationとばらついていることが多くあります。治験の「中止」とは、治験のスタート後、何らかの理由で、治験完了前に投与を打ち切ることです。 何らかの理由で、いったん保…

Xenograft

シックビルディングというと何やらchicなビルディングな感じがしますが、「シックビルディング症候群」は「シックハウス症候群」のことなんだそうです。「Xenograft Mouse Model of Lung Cancer」を「肺癌異種移植マウスモデル」としていたら、「肺癌担癌マ…

abstracted abstract…

「覆水盆に返らず」が「覆水盆に返す」に見えました。「クロをシロと言う」態度が板に付いてしまったのでしょうか。 「アブストラクトを何ワード以内に短縮してください」という依頼はいつも面食らいます。「In addition」だの「Then」だのを単にトルことは…

Global Launch

ある医療機器の「global launch」を開始しました、 というときに「global」を「全世界の」とすると、世界中の国々で発売される・・・状態を思わずイメージしてしまったため、「グローバルでの」としてぼかしました・・・。特定の国など類推できなかったし。「グロ…