2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

販売名

「越年在庫」という言葉にはどきりとさせられます(エレジー2)。薬剤のbrand nameは「商品名」としている訳文がたまにありますが、「販売名」が正しいです。

共同販売と共同プロモーション

体が重たい。体が重たいことを「身重」といってさしつかえないだろうか。きっと、ゆーしゅーな後輩がやめたショックが尾を引いているのだろう(エレジー1)。共同販売と共同プロモーション(コ・プロモーション)というのは今まで似たもののように多分思って…

同等性と同程度

お客様に叱られる(泣)。ゆーしゅーな後輩がやめるショックのせいにちがいない。試験で薬の作用(効果)をいうとき、 「comparable」「similar」effectが確認された、というときの訳出は 「同程度の」作用が認められた→正 「同等の」作用が認められた→誤 で…

好ましくない

カツレツってcutletなんだね。。。そんなあ…聞いてないよ・・・。薬のundesired(unfavorable)effectsというときには慣例的にか?「好ましくない」作用、という表記が多いですね。主観的すぎるかなと感じて「望ましくない」などに修正していたのですが、「好ま…

携行

制服は大概好きですが(まぁ)、鉄道職員の制服は「そんな大袈裟な」と言いたくなるような奇異な感じが何故かして、制服着た人をいつもポカンとして目で追ってしまいます。今日はおそろいの水色スモック風に黄色い帽子をかぶったおじさん5人くらいがまるで五…

クリニカル・パール

ほうほう、クリニカル・パスというのはclinical passじゃなくてclinical pathなんだな、と思っていたら今度はクリニカル・パールという言葉を知りました。金銀パールプレゼント〜♪の「パール」と「真珠」はべつものだと勘違いしていたガラスの十代ですが、ク…

modality

宮崎マンゴーラングドシャを頂戴する。ラングドシャというのは「ラング」と「チャット」でおしゃべりのことでしょ?と今までうっすら思い込んでいた模様なのですが、「チャット」じゃなくて「シャ(猫)」なのね〜。猫の舌て意味なのかあ。勉強になるなあ。…

award winning

菊地成孔の講義に出て受講料を支払わなかったため、コタツの周りをぐるぐる追いかけられる、という奇妙に幸福な夢を見ました。award winningというのは「受賞歴のある」という意味しかないと思ってました。「優良な」とかそういう意味もあるんですね・・・。恥…

cigarette

タバコはまずスペルからしてトラッピーです。「tabacco」じゃなくて「tobacco」だなんて。 患者背景で喫煙歴をいうとき、cigaretteのみ出てくるのであれば「タバコ5本/日」などとすれば良いのですが、加えて cigarなどが記載されているときは訳し分けが必要…

pulse rate

バイタルサインのpulse rateですが、「心拍数」としている訳文をよく目にしますが、「脈拍数」に修正。ステッドマンでは下記: 脈拍数(動脈で観察される脈拍.分当たりの拍動として記録される). 心拍数(分当たりの心拍数として記録される心拍動の率).

cost

時間も経費もかからないからこの製品はオトクですよ、というフレーズはよく出てきますが、「cost effective」などは訳し方にいろいろバリエーションがあります。「節約(できる)」ということですが、そのままだと少しくだけすぎかも?とか、「低コスト」「…

posology

「漏水注意」という駅の貼り紙を見ていると、この「漏」という漢字のどの部分からも「もれる」感じがまさしく洪水のように押し寄せてきたのですが、今度は読み方があやしくなり。「ろーでん」というのだから「ろーすい」だっけ。「用法・用量」は「Dosage and…

各国の添付文書

雰囲気を大事にするフンイキストです。だいたい「雰囲気」を「ふいんき」と大の大人になっても勘違いしている人がたまにおり好ましい。フインキスト。各国添付文書のおさらい。 国内の添付文書はPMDAのサイトで: http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/m…

ドクターレターはイエローレターに

連休最後にやけをおこす。医療専門家向けの注意喚起文書である「ドクターレター(緊急安全性情報」は今後は「イエローレター」と俗称が変更になるそうです。それより緊急度の低い「ブルーレター(安全性情報)」の正式名称は今後「安全性速報」になるとのこ…

エグゼクティブサマリー

過去の記事の加筆修正。Executive Summaryは「要約」とかでいいじゃんとか言っていましたが(http://d.hatena.ne.jp/taic/20100729/1280378698)、DSUR(定期的安全性最新報告)関連のものは「エグゼクティブサマリー」と表記したほうが良いらしいです(http…

センチネル・プロジェクト

目つきの悪い態度の大きいイヌに出会うたび今まで「このイヌチクショーが」(失言)と心中で面罵していたのですが、「犬畜生」というのはヒトの形容なのですね…。いやはや。バカという人がバカなのだな。sentinel groupの話を前々回していましたが、sentinel…

vehicle

非臨床の毒性試験で、たとえば筋肉内注射で投与するなどというときよくみかけるvehicle control groupですが、これは「対照(溶媒投与)群」のことです。「賦形剤対照群」(vehicleには賦形剤という意味もある)と訳出しているものをたまに見かけますが、や…

sentinel group

重ね重ねミスをおかすのは、腹心の同僚が退職するショックからでしょうか。たぶんそうにちがいない。臨床試験でプラセボを投与する「sentinel group」とあり、初めて見た表現ですが「対照群」てことで良いでしょうか。「センチネル群」というのもあまりヒッ…

キャリーオーバー患者

「ゴドーを待ちながら」を新国立劇場でみました。訳者/役者の修行をしているのなら押さえておきたいポイントです。小劇場でかぶりつき、橋爪功と石倉三郎のコミカルなやりとりが良かったです。本をひとり読んで字面を追っているときと、よく笑う観客と一緒…

povidone iodine

「気骨には、〈きこつ〉と〈きぼね〉という、読みも意味も別々のものがある」という真実にやっとたどり着いた羞恥でいっぱいの三十路の春。みちのくひとり旅。あ、三十路って「三十代」じゃなくて「三十歳」限定らしいんです。ポビドンヨード(povidone iodi…