2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

終了と完了

スイスロールというのが和製英語ではなくて純正の?英語だったとは驚きです。swirlが「渦を巻く」という意味だからかな、など思いましたが、語源は不明らしいです。。というか、タネあかしをすると、swirlという単語を連想したのではなく、swirlを辞書で調べ…

shouldやmust

今日は会社創立二十周年の日でした。身一つで自席までたどりつけばするべきことが待っている、というのはよく考えれば驚くべき慶事である、とあらためて思ったのでした。shouldやmustを、「〜する必要がある/〜するべきである/〜しなくてはならない」と訳…

self-limited disease

生花よりドライフラワーに心惹かれる秋です。人生は秋。有害事象や疾患の転帰で、「self-limited(自己制限的)であった」という記述がありました。self-limited disease(自己制限疾患)とは、「特異的治療で,または治療なしでも自然に寛解する疾病過程」…

survival

「ドーナッツ」は楽しげなのにスペルは何でこんな気難しい感じなんだ(doughnut)。「マヨネーズ」は異国情緒でさらに難易度が高い(mayonnaise)。。。キーワードとなる用語は特に訳出に注意を払います。たとえば原文はsurvivalのみでも、「生存」「生存例…

臨床検査値の用語の変遷

気づけばページビューがとてつもない数になっていますが、自分で知らぬ間にクリックしまくっているのでしょうか。臨床検査値のALT(alanine aminotransferase)は以前はGPT(Glutamic Pyruvic Transaminase)と言われており、AST(aspartate aminotransferas…

compendium

有害事象で「銃創(gun shot wound)」とありましたが、海外ならではしょうか。。。日本薬局方は、公定書(compendium)というのでしょうか。official(compendium)で「公定書収載の」という意味になる、とステッドマンに書かれています。

12 to 24 hours before administration

「リットル」を間違えて「little」のままにした、という話を社内で聞きましたが、ああ如何にも間違えそう。。!教えてくれてありがとう(今までこのミスをおかしていても気づいていない可能性大)!「投与前12〜24時間」は時系列としては「24 to 12 hours be…

working diagnosis

頭で妄想しているだけの壮大なアイデアは形にするとたいてい貧相で、毎回しょんぼりするショボンヌです。 working diagnosisという見慣れない用語が有害事象報告で出てきました。仮の(tentative)診断、最も可能性のある診断とのことで、その後確定診断(de…

頚動脈内膜摘除→頚動脈内膜剥離術

自分のミステイクを誤魔化すために、吊り橋効果(スリリングな体験を共有することで絆が深まる効果)を主張してみたのですが、「もう非日常でも何でもない(何がだ!)」とすげなく同僚にあしらわれるセンチメンタル・オクトーバー。今日はMedDRAでCarotid e…

有効期間と使用期限

「誤訳って本当にそんなに悪いものなの?」という文章を見て安堵してしまうアマチュア根性が抜けません。 医薬品の「有効期間(shelf life)」と「使用期限(expiration date)」の定義は下記のように異なっていますが、実際の翻訳文書ではひとつしか記載が…

fatal outcome

退行変性(retroplasia)を発現中! 加齢、老化のことですね。adverse events with fatal outcomeの訳語に、「致死的転帰を伴う有害事象」「致死性の有害事象」「死亡に至った有害事象」の3種類出てきて意味やニュアンスが異なるのか悩みます。「死亡に至った…

既知

中性脂肪はneutral fatかなとか思いますが、「triglyceride」なのですね。。むむつかしい。既知/未知の有害事象についてその区別が重要だ、という記事を書いていましたが(http://d.hatena.ne.jp/taic/20120717)、既知の有害事象ということはより「副作用…

abstractとsummary

「限定品!」とか「あと残り一つ」とか、いろんな広告文句に日々心を惑わされますが、「細胞レベルで○○(細胞レベルで保湿。。等)」という文言にもつい盲信、猪突猛進してしまいがちです。abstractとsummaryは同じようなものかなと思っていましたが、違う点…