器官分類別症状別

「弊社」という言葉はどうしてもなじめません。「弊履の如く(捨てる)」というようなイメージが強いからでしょうか。。。(弊社ではなく)当社、は産業翻訳メインですが、最近はフィクションの英訳も受注しているということで嬉しいやら驚くやらです。この間本屋さんでNHKラジオテキスト「英語で読む村上春樹」を見つけました。英文解説は侘美センセイが書いていらっしゃるのですね!そして解説のところで、村上春樹の「台所でコーヒーをつくって」というような文章について、英語でcoffeeと当然訳されているのですが、そうすると、日本の文化、文脈における「お茶ではなくコーヒー」というニュアンスの差異や、「キッチンではなく台所」というニュアンスの差異も出なくなる、という内容が書かれてあってなるほど、と思ったのでした。


有害事象の一覧で、表タイトルの「器官分類別症状別の有害事象」の英訳について。「症状別」と言っても一つずつ挙げられているのは一目瞭然で訳出は不要と判断し「Adverse Events by SOC」と早とちりしてしまったのですが、「Adverse Events by SOC and PT」とクライアントからの修正が入っていました。確かにそうでした。。ニュアンスの差異、といった高等レベルにはなかなかたどりつけません。