cadaver allograft

「遺体からの同種移植片」と訳文にありましたが(確かに気持ちは分かりますが)、臨床分野ではcadaverは「死体」で、「死体同種移植片」となります。生体肝移植とかいいますが、思えば以前はすべて「死体腎移植」だったのですね。

それから「die(d)/pass(ed) away」などは「亡くなった」「死去した」「永眠した」ではなくて、「死亡した」です。患者さんのnarrativeというか、何月何日に転倒して、即入院して、というように患者さんの日常が延々つづられたものだったりすると、最後に「died」とあるとつい「亡くなった」としがちですが、「死亡した」です。これは案外トラップです。