しばしば

論文の和訳のチェックを紙ベースでしました。
①数値、センテンス単位の訳抜け確認
②単語の訳抜け確認。表面的に分かるミス(凡ミス、訳語や表記の不統一、内容不整合)の調査と修正。読みやすい文への修正。
③見慣れない、不自然(と思われる)な表現や用語の調査

だいたい上記の修正と修正確認で時間切れです。③は分野によってはキリがないので数個程度です。訳文の品質の良し悪しで上記にかかる時間は異なります。
気になるのは内容の正確な理解にまでは至っていないということです。。。品質を重視する案件になると内容理解につとめようとしますので、さらに膨大な時間がかかることもあります。。。

さて。ローカライゼーション系のスタイルガイドは網羅的できめ細やかで、毎回驚きます。マイクロソフトのスタイルガイドなどなど。「『しばしば』は使わない」とか、そうそう!と膝を打ちたくなります。「しばしば」はいきなり翻訳調になります。恐いのはしょっちゅう「しばしば」を見ていると、ぜんぜん不自然には思えなくなることです。それから「Howeverを自動的に『しかし』としない」というのも全くおっしゃる通りです。逆接のキッパリしたhoweverは案外少なく、「ただし」とか「一方」、たまに漫然とつけたような景気付け?のhoweverもあったりします。