「原料」と「原薬」

「原料」「原薬」という用語は混乱ファクターのひとつです。

製薬会社の製造工程といえば、有効成分(API:active pharmaceutical ingredient)である「原薬」(drug substance)に、無効成分の賦形剤(diluents/excipient)を添加して製剤をつくる、というのが主な流れです:

原薬+賦形剤=製剤。

しかしこの「原薬」も、「原料」(raw material)から医薬中間体(intermediate)を経て 「原薬」がつくられます:

原料⇒中間体⇒原薬。

たまにこの両者の流れが出てくる文書があって、「原料」と「原薬」を混同している訳文があります。ただ。両者を混同しているクライアント原稿もあります。 単に「原料」というときに、製薬会社から見れば、上記の「原薬」をさすこともある・・・ということでしょうか。 各製造・販売会社の立場からみた「原料」は、「原薬」だったり「医薬中間体」だったりもするらしい、です。